アイドルの中でも人気と言えば、シンメトリー!……と言う風潮が、いつの間にかファンの間では『当然だし絶対!』というぐらい強くなってますね!

そもそもソレはファン発信ではなくアイドル本人たちからの発言・発信だったような……。

最近は『シンメトリーが絶対』と言った空気が、ファンの間で強化され過ぎているように感じます。

と言う訳で、今回はSnow Manのシンメトリーやセンターポジション、そしてアイドルのシンメトリーについて、もう少し掘り下げて解説(?)や考察をしていきたいと思います!

シンメトリーは『ダンスの指示に使われる言葉』?

そもそもこの『シンメトリー』。その語源から紐解いてみたいと思います。

こちらは、まずジャニーズの中で、ポジションを説明する際に、分かりやすく伝えようとしたことが始まり……。……ではないでしょうか!!!(曖昧)

このへん、断言できないのは申し訳無いのですが、私自身はあくまでただの1ファンであり、ジャニーズに入ってた訳ではないのでそういった言い方になってしまいます。すみません!

まず『シンメトリー』とは左右対称のことですが、ジャニーズで言う『シンメトリー』は『左右対象』というよりも『ミラーの動き』を指している事が多いよう。

かつ、『対になって』と言った意味合いで、『◎◎は●●とシンメ!』と言った具合で、『指示としてのキーワード』として使われることが多かったよう。

ジャニーズのメンバーからよく聞かれるのは、『ジャニーズJr.の頃は●●とシンメ(ミラー)で踊ることが多かった』という話。

『シンメ』というのはポジションを指すので、その時によってシンメの相手は変わります

とくにジャニーズJr.と呼ばれるデビュー前のメンバーは個人の人気度やスケジュール都合で出演が左右されやすいのです。そのためシンメポジションの相手がイベントごとに変わったりします。

※そもそもジャニーズJr.と言うのはデビュー前の状態で、グループが変わることはよくあること。メンバーが入れ替わったり退所したり休業(学業に専念)するのも頻繁にあることです。

ダンスはパフォーマンスの一種なので、ポジションを一番重視している訳ではありません。つまり一曲まるまる誰かとシンメポジションという事はまず滅多にありません。

ジャニーズグループの中でSnow Manは、グループ結成時に6人体制で偶数だったので、『シンメポジションが多いグループ』とは言いづらいかなぁと思います。

と言うのもSnow Manは6人体制でありながら、センターに岩本照くんを配置していることが多い。偶数なのにセンター(中央)に人を配置すると、きれいに左右対称(ミラー)にすることは出来なくなるんです。

そういった意味でSnow Manは、シンメポジションが多いとは言いにくいという訳です。

嵐やSMAPなど、人気になるほどセンターポジションの入れ替わりが激しくなる?

さてここで、嵐やSMAPなどを見てみると、センターに配置されるメンバーは、曲によって、またはサビによって、違うように思いませんか?

例えば、メンバーが出演しているドラマや映画の主題歌などは、出演しているメンバーがセンターに立っていることが多いです。

しかしそのタイミングはサビだったり、イントロだったり……。曲中でも目立ちやすいタイミング、または盛り上がるタイミングなどなど様々です。

グループが人気になるほどセンターの入れ替わりが激しくなる というのはつまり、
人気になるほど『センター』の価値が薄くなっていくように思います。

グループそのものが人気になると、顔と名前が一致するメンバーが増え、どのメンバーも認識できるようになるので、 端っこにいても気にならなくなっていく、という感じですね!

そもそも『センター』と言うのは、AKBから流行り(?)だした言葉だと私は認識しています。

それまでジャニーズでも、グループの中でいつも端っこにいるメンバーがいる場合もありましたが、AKBグループで『センター』と言うポジションにスポットが当たるようになってから、『センターに注目するファン』が増えたなぁという印象です。

昔からのジャニーズファンであれば、『そこまでセンターにこだわる人はいない』という感覚……。(※あくまで主観です!)

まずそもそもジャニーズのグループは、メンバーが多いSnow Manでも9人体制。

一方AKBグループでは、『テレビに映る選抜メンバーで16人』、『普段のコンサートでは、もっと多くの人数』の中での『センター』です。

こうなると、同じセンターでも『センター』の意味が全然違うように思います。

シンメトリーやセンターなど、ポジションはどうやって決められる??

さて、今解説した『センター』ですが、ジャニーズにとってのセンターは、ポジションのひとつという意味が強いかと思います。

シンメトリーやセンターなどは、ポジションのひとつ。

普通に考えてポジションを決めるのは、身長だったり踊り方のクセだったりスタイルの良さだったり、あるいは事務所やプロデューサーが時期的に売り出したいメンバーだったり……つまりグループのバランスを見て決められていると思います。

もちろん『絶対センター!』(例えばSexy Zoneの佐藤勝利くん)という風格を持つアイドルもいますが、そんな風格を持っていても脇に置かれるメンバーもいます。

初期のKis-My-Ft2はジャニーズの中でも、ポジショニングがかなり固定されていました。

まず、デビュー当時のキスマイは『前3人』と『後ろ4人』と分けられていて、数年後に『後ろ4人』のみのユニット『舞祭組』が出来ました。

しかし、後ろ4人の中でも千賀健永くんはセンターの風格を常に持っているなぁと私はいつも思います。(※ちなみに推しでは無いですが、推しじゃなくてもそう思ったという参考です!贔屓目ナシで客観的に見てても、そうなんじゃないかな?)

センターというポジションは、グループとしての総合的なバランスで見た時に、曲のイメージやメンバーの性格などなど、総合してセンターが決まるのではないかなぁと思います。

……そもそも『ここのポジションは絶対この人!』と決められていると、ダンスの振り付けを考える時に難しくなるし、表現力の幅も狭くなる……と思います。

つまり、制作側からすると、センターやシンメトリーなど決まってないほうが動かしやすい(時もある)という事です。

ポジションが決まっていると顔を覚えやすい→わかりやすさ重視?

制作側からすると、センターやシンメトリーなど決まってないほうが動かしやすい……にも関わらず、なぜセンターやシンメトリーなどのポジションが決まっているのか?と言うと…『考えることが少なくなってラクだから』というメリットがあります。(これはあまりよくない理由に思えますが)

しかしお客さんに対しては顔を覚えてもらいやすいというメリットもあります。

例えばメンバーの目黒くんが『髪型を変えない方が顔を覚えてもらえる』と認識しているようで、これは本当だと思います。

髪型や髪色、ファッションがコロコロ変わってしまうメンバーは、『どの人だっけ?』と覚えにくい。。。

同じように、ポジションもある程度固定にしていたほうが、顔を覚えやすいんです。

Kis-My-Ft2もそうですが、『7人』だと顔を覚えにくいですが、『イケメン3人』&『うしろの4人』と分けられると、かなり分かりやすいですよね。

最初から7人を覚えるのは難しいですが、『イケメン3人+後ろ4人』だと見やすくなり、覚えられそうな気がしませんか?

キスマイの場合……これは結果論ではありますが、イケメン好きな人は前3人を覚えるし、ジャニーズに興味がない人には『ブサイクって言われてる人かわいそうだし、たいしてブサイクじゃないじゃん!』と後ろ4人を覚えやすかったと感じます。

そうなると『ジャニーズ好き』だけでなく、結果的には、もっと多くの人に覚えてもらえて、ファンになってもらいやすいという訳です!

ポジションが決まっていると覚えやすい……そういった意味で言うと、『シンメトリー』よりも『ポジション固定』のほうが、多くの人に覚えてもらいやすい、と言えそうです。

女性アイドル・ポジショニングの傾向・アイドル戦略?

さてここで、私なりにアイドル別のポジショニングの傾向を書いてみたいと思います。

※こちらは女性アイドルについて書くので、興味の無い方は読み飛ばして貰えれば。あくまで私の知ってる限りであり主観ですので、悪しからず。

センター固定のAKBグループ
まずはセンター固定のAKBグループ。じゃんけん選抜などで『この曲のセンター』というくくりも有。大人数のためセンターの顔が抜群に覚えやすい。メンバーが多すぎると顔の見分けがつかなくなるので、センターだけでも認識出来るのは重要。

ポジション固定のももいろクローバー(ももいろクローバーZ)
ももクロはポジション固定でバッチリ決まってます。ついでにメンバーカラーも固定なので、かなり覚えやすいですね。『Z』になってからはアイドルというよりもヒーローっぽい感じ。イメージカラーに合った顔やキャラで覚えやすい。

キャラクター重視のももいろクローバーZ(5人~4人)
ももクロはキャラクター重視のパターンもありました。性格に合ったメンバーカラーそしてヒーロー(戦隊モノ)っぽい感じを押し出し、キャラクターの性格で役割分担がしっかり区別されていた印象です。人数が少なめだからこそ効く戦略ですね!

全員シンメかつミラー配置のperfume
perfumeの場合は人間っぽさが薄く、まるでロボットのようなイメージ。ポジションは ほぼ固定ですが『3人』という少人数なので全員がシンメトリーっぽく、ミラーのようなイメージ。メンバーの性格やキャラクターというよりも、『3人でひとつ』感が強い。メンバーの顔や性格は覚えにくいが、『perfume』の認識がしやすい。

顔お披露目パターンの少女時代
K-POPから少女時代は『顔お披露目パターン』のイメージ。メインの曲では、『お披露目』するようメンバーが変わる変わる、前に出て来る。興味が無くても『こんな顔の子がいるんだー』で自分の推しを見つけやすい

ポジションによってメリットもデメリットもある…『ポジションにこだわらなくなったら』本当に人気かも!

さて、いろんなパターンのポジションについて説明してみましたが……結局のところ、ポジションによってメリットもデメリットもある、ということです!

センターが決まっていれば決まっているだけのメリットがあり、逆に決まってなければそれだけ表現の幅が広がりやすい。ポジションによってメリットもデメリットもあるので、うまく活かして、Snow Manには是非もっと人気になってほしいと思う今日この頃です!(*^-^*)

そして人気の指標のひとつとして、人気になるほどポジションが気にならなくなる、と言えるのではないでしょうか。

余談ですが現在のキスマイは、『前3人』『後ろ4人』の固定ポジがかなり緩和されたと思います。デビュー後・初期は3人+4人で明らかな衣装の違いがありましたが、現在の衣装は、ほぼ統一されていると感じます。

これはメンバー全員がキャラ立ちし顔の見分けがつく、名前が分かるからこそ、活かされるなぁと思います。

『ポジション固定じゃなくても認識して貰える』ところまでいけば、本当に人気だと言えるのかも。。。?

Snow Manには、もっと大きな世界へ羽ばたき、新たな世界を見せてほしい!と願います!